アメリカ中西部の英語

地元の本屋さんで面白い本を見つけました。

「中西部会話のガイド」

中西部 Midwest と言えば、アメリカの真ん中らへんから北のいくつかの州の地域を指します。Wikipedia の解説と地図はこちら

イメージとしては農家、牧場、工場が多い、田舎、保守派が多め、気さくな人も多い、冬寒い、アウトドアがさかん等が浮かびます。(あくまでイメージです)

私はこの10年ちょっとで、たまたま中西部ばかり3つの州に住んできたのですが、確かに独特の気質、発音や言葉遣いがある気はしていました。この本では、中西部の人々が言いがちなフレーズや、その意味するところ、文化が面白く書かれています。中西部人が自分達で読んであるある!と笑う本です(ユーモアの棚にありましたからw)。私も、実際住んでるから笑えるし、中西部文化をより理解するのにすごく興味深いです。

Midwest 人の気質というと例えば、Midwest nice という概念。親切な人がとても多いですが時々親切すぎる。4方向一時停止の交差点で、皆が譲り合っちゃっていつまでも誰も進めない💦みたいなジョークがあります😅

それでいて遠慮したり、本心は簡単に見せなかったり、最初はちょっとシャイだったり、なんとなく日本にもこういう感じあるからわかる気のする気質があるんですね。しかしなぜか、センシティブな個人的な話(家族の問題とか病気の話とか)をやたら聞かせてくれる人が多い💦

アメリカといったらとにかくネアカでオープン、フレンドリーな印象が浮かびますが、どうしてどうして、ネクラな面もしっかりあるんですw(どちらがいい悪いの意味ではありません)

以前の職場で雑談していて聞いた、「もし気に入らない相手がいたらどうするか?私は親切でもってやっつけるわ」というコメントが印象的でした。(kill them with kindness )過剰に親切にして不快にさせる、というようなことです。慇懃無礼みたいなコンセプトでしょう。あえてクッキーなんかをやたら焼いて来てあげる、それでもって「あんた気に入らないのよ」というメッセージを表すというんです。ね、ネクラでしょう(笑)

こちらはコメディアンのCharlie Berens さんの動画です。この方は私より北のMidwest カルチャーを専門的にしている方です。やりすぎなMidwest nice ネタが面白いです。

動画はこちら

確かに中流のキリスト教徒の白人、保守派な人が多いんですが、本来の中西部人てとても気さくで、相手が誰であっても家族のように温かく接してくれるところがあって、私も何度もそれを感じました😊因みにシカゴなどの大都市は中西部ですがやはり別物です。私は田舎の町なので、かなり生のMidwest 文化にいると思います。

知らない人やお店でお客に話しかけるとき語尾にhon(honey)とかdearを付けるとか、いかにも田舎の人の親しさって感じがします。

話はもどって、どんなフレーズがあるのかというと・・・

代表的なのはope! おっと!という時言います。oh! とoops! が混ざった感じ。

No, yeah. といったらyes。Yeah, no. といったらno。意思表示はしつつも角が立たないように言いたい、あいまいさを残したい気持ちを感じますね。

もう一つ、Lemme just squeeze right past ya! 何とも田舎っぽくて愛らしいと私は思うんですが、お店なんかで狭い通路ですれ違いたい時、excuse meだけの代わりに言います。「ちょいとすぐ横通りますよ」実際息をするようにこれを言う人に遭遇すると、生粋のMidwesternerだ!と、なんかホッコリしちゃいます😆

この本のアートがものすごく素敵なのも
購入の決め手!

私は関東出身でお国なまりがないので(両親が北海道なので北海道弁には多少親しみがあるくらい)、地方に住んで方言が伝染るとか、憧れがありまして(笑)それの英語版というのか、中西部が長くなってきて「Midwest が板についてきたね!」と笑われることもたまーにあります😂とくにope! はもう癖で言っちゃいますねw

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